
肥大型心筋症
ってなに?
- どんな
病気? - 心臓の筋肉に異常があり、心臓のポンプ機能が低下することで血液の循環が悪くなる病気。
大きく分けて肥大型・拘束型・拡張型がありますが、
猫にとくに多いのが肥大型心筋症です。
主な
初期症状
- すぐに疲れてしまう
- 運動するのを嫌がるなど
肥大型心筋症を発症すると心筋が厚くなるため、その分心臓の中の、血液を貯めておくスペースが狭くなり、全身に充分な血液を送り出せなくなります。結果、バランスをとるために心拍数や血圧を上げて対処するため、体は疲れやすくなります。
原因と
予防
初期に発見するには?
肥大型心筋症は初期症状がわかりにくいのが特徴で、前兆なく突然倒れるケースもあります。そのため初期に発見するには、定期的に検査を受けるしかありません。とくに心臓超音波検査が重要で、近年では精度の向上により、早期の心筋症でも正確に診断ができるようになりました。
病気の進行具合を確認するには?
心拍数は自宅でも測ることができるので、異変にいち早く気付くためにも、毎日の習慣にしましょう。
心拍数は、猫の左右の脇の下に両手を入れて、トクトクという鼓動を数えます。正常な猫の心拍数は、安静時で1分間につき130~160拍(心拍数は10秒間の鼓動を数えて6倍にすると求めやすい)。

治療法
肥大型心筋症を完治させる治療法はなく、
ひとたび発症すると一生の付き合いになります。
治療は、投薬で病気の進行を遅らせ、症状を緩和させることが中心です。
また、肥満になると心臓に負担がかかるため、
カロリーを制限して体重管理をしっかり行なうことも大切です。


発行元:アニコム損害保険株式会社