進行スピードは個体差が大きく、数日で命にかかわるケースも

いぬの病気、そこが知りたい!

困っている犬

脳炎
ってなに?

どんな
病気?
脳に炎症が起こり、てんかんやふらつきなどが出る進行性の病気。
進行スピードは個体差が大きく、数日で命にかかわるケースも。
早期に治療できれば、治療の効果が高いとされ、進行を遅らせることも可能です。

タイプ
症状

脳炎は、おもに5つの病気があり、
感染性と非感染性の2つに分類されます。犬で多いのは非感染性です。

非感染性タイプ

肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(にくがしゅせいずいまくのうせきずいえん)(GME) もっとも多い

脳のどの部位にでも起こるため、
炎症が起きた部位によって徴候が異なります。

【発症年齢】

どの年齢でも起こるがとくに中年齢

【おもな徴候】

  • てんかん発作
  • 目が見えない
  • 徘徊や同じ方向にくるくる回るなどの異常行動
  • 頭が傾く、目が揺れる、斜視
  • 顔まわりの痛み(顔まわりを触るとキャンと鳴く)など
ぶつかる犬

壊死性(えしせい)脳炎(NE)

脳の一部が壊死し、壊死が徐々に広がっていく病気です。

【発症年齢]~4才に多い

【おもな徴候]てんかん発作/徘徊や同じ方向にくるくる回るなどの異常行動/目が見えない など

ステロイド反応性髄膜脊髄炎(ずいまくせきずいえん)(SRMA)

脳を包んでいる髄膜や全身の動脈が、炎症を起こす病気です。

【発症年齢]~1才半に多い

【おもな徴候】首の激しい痛み/発熱 など

全身性振戦症候群(しんせんしょうこうぐん)

以前は白い毛の犬に見られる病気だとして、ホワイト・シェーカー・シンドロームと呼ばれたことも。

【発症年齢]子犬からシニア犬まで

【おもな徴候】全身が小刻みに震え続ける など

感染性タイプ

感染性脳炎 少数派

内耳炎や慢性鼻炎があると、細菌や真菌が内耳、脳に入り脳炎を起こすことがあります。ウイルスや原虫などが原因になることも。(ただし、非感染性に比べるとまれ)

【発症年齢]子犬からシニア犬まで

【おもな徴候】炎症を起こした部位により異なる神経症状

検査
は?

問診や血液検査、神経学的検査から中枢神経の異常が疑われる場合、CT・MRI検査、脳脊髄液の検査などを加え、総合的に判断します。これらの検査から、脳炎のどの病気なのかを診断します。

治療
は?

非感染性の脳炎では、まずステロイド製剤を服用し、脳の炎症を鎮めます。ステロイド製剤は長期的使用で副作用が出るため、徐々に減らし、免疫抑制剤を加えてく方法が一般的です。感染性の場合は、感染源の治療を行います。

非感染性の脳炎は、原因不明のケースが多く予防できませんが、感染性脳炎は原因のひとつであるジステンパーウイルスはワクチン接種で予防することができます。また、生活環境を清潔にすることが細菌感染の予防につながりますので、心がけましょう。

注射される犬

ぶつかる犬

発行元:アニコム損害保険株式会社

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