8月のテーマ ~知っておきたい!~ 犬医療の現場から -慢性腸症-

~知っておきたい!~ 犬医療の現場から-慢性腸症-

下痢をすることが多く、3週間以上改善しない

慢性腸症は、一過性の胃腸炎とは異なり、下痢や嘔吐などの微候が3週間以上続くのが特微です。微候の頻度や程度は、犬によってさまざまで、たとえば下痢が毎回続くというケースもあれば、数日おきに下痢が断続的に続くというケースもあります。慢性腸症の徴候は、下痢がいちばん多く、そのほかにも嘔吐や食欲不振、体重減少のほか、腹水がたまったり、元気がなくなったりといった微候が見られることも。 整腸剤などを投与しても微候が3週間以上改善しない場合は、慢性腸症を発症している可能性があります。

次の微候が3週間以上続いたら 慢性腸症の疑いが

下痢/嘔吐/食欲不振/体重減少/腹水がたまる/元気がない・・・など

元気のない犬のイラスト
内視鏡検査で診断することも

下痢や嘔吐などが慢性的に続く原因には、さまざまな病気が考えられます。たとえばがん(リンパ腫など)の疑いもあるため、診断するにあたっては、便検査、血液検査、画像検査などのほか、全身麻酔による内視鏡検査を行い、胃腸の粘膜を調べることもあります。

日ごろから愛犬の体を触り、早期発見を

健康時の愛犬の体重を把握しておき、ふだんから愛犬の体を触り、筋肉が落ちていないか、おなかのあたりが張っていないか(腹水がたまっている)などを確認。徴候が軽いうちに早期発見できると、病気からの回復もスムーズにいく傾向があります。

低アレルギー食などの食事療法で改善することもある

慢性腸症にかかった場合、食事を変えると微候が改善することが多いようです。低アレルギー食や低脂肪食などの療法食が用いられますが、ひとくちに低アレルギー食といってもさまざまな種類があるため、その犬に合った食事を見つけるまでには食事を何度も変更することがあります。食事療法で充分な効果が見られない湯合、薬剤を投与します。まず抗菌薬を投与し、効果が見られなければ、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬などを投与します。

投薬
  • 抗菌薬
  • 副腎皮質ステロイド薬
  • 免疫抑制薬など
食事療法
  • 低アレルギー食
  • 低脂肪食・・・など
元気な犬のイラスト
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